本日はこれからのお金の循環について。
beyondコロナ時代のお金について、一緒に思考して参りましょう。
beyondコロナの光景
先日、ある経営者の方との、ある業界に特化したオンライン対談インタビューをお受け致しました。
https://ameblo.jp/mmshan223/entry-12597128282.html
お金の専門家として、コロナ対策のお金制度についての対談だったのですが
それよりも大切なのは、beyondコロナのこれからの経営についてでしょう、ということで話が盛り上がり、
時間オーバーしても話したりないくらい、の対談となりました。
コロナ禍がもたらしたもの。
beyondコロナの光景は、それは、もしかしたら、コロナの名に相応しい、SUN SUNと輝くものかもしれません。
(リリースは今月末を予定しております)
少なからずの傷を負った私たちの心
対談の中で、お話させていただいたのが、これからの時代のお金について。
これからの時代は、お金を介さずして循環する、
そんな経済が本格化してくると私は強く考えています。
私のマネーセミナーや、「お金のブロックはずさなくていいよ」お茶会では、以前からお伝えさせていただいておりましたが、
これこそが、本質的なシェアリングエコノミーであり、これからの時代の経済核となっていくもの。
もともとのお金は、
物々交換をスムーズにするための交換機能から、この世に生まれましたが
そこに、回帰していく、ということです。
今回のコロナ禍で少なからずの傷を負った私たちの心は、
手に入れたいものは、あふれんばかりの物や情報ではなく、
本当に自分の真心にとって
大切なものや、かけがえのないものだけが手元にあればいい、ということに気付いてしまった。
私たちは、このたった数ヶ月の間に、当たり前に暮らしの中にあった光景が、本当は当たり前のことではなく、
小さな奇跡の連続だったということ、
お金があっても、真に手に入れたい光景は、もはや手に入らない、という現実を目の当たりにし
手に入れたいのは、お金ではなく、その先に見えていた「お金があれば手に入るだろう」と空想していた光景だったのだ、ということを痛いほど見せつけられてしまいました。
お金がなくてもできる世界へ
「お金があれば〇〇できるのに」の言い訳世界から
「お金があっても〇〇はできない」の世界を通過して
「お金がなくても〇〇はできる」の世界に、あっという間にワープした私たち。
休業を余儀なくされた飲食店や生産者のために、余った食材を消費者が直接購入できる橋渡しのSNSが立ち上がり、
あっという間に、両者をつなぐ新しい販路が創りだされました。
マスクが手に入らない私たちのために、マスクを手作りできる方々がマーケットに手作りマスクを提供し、
困っている人々に自分のスキルで、応援する経済が形成されました。
資金繰りで困っている事業者には、国や地方自治体が様々な施策を出しましたが
その手続きを、できるだけ簡単に素早く、
必要な方々にとどけようと、専門家や知識のある方が、様々な形で援護する姿が多くみられました。
最前線で命を守ろうと闘う医療従事者の方々に、私たち一人ひとりの多くの祈りが集められました。
そこでは、相互の想いが共鳴し、私たちが真の心が望んでいた、経済のある形が実現されました。
イースターリンのパラドックス
beyondコロナの時代のお金は、古き良き昔に戻っていく。
経済学者のリチャード・イースターリンの有名な研究があります。
戦争直後のアメリカ人の幸福度と1970年の幸福度を比較研究した、とてもシンプルな研究です。
戦後の混沌とした暮らしから一転、
1970年には、ほぼすべての家庭に車と冷蔵庫と洗濯機があり、蛇口からお湯もでるようになり、
おしなべて、アメリカ国民の生活水準は、戦後すぐに比べて50%近く向上していました。
ところが、
生活水準の改善とは相関せず、1970年の人々の幸福度は戦争直後の幸福度とほぼ変わりがなかったのです。
戦争直後の人々はすでに、1970年の人々と同じくらいの幸福な生活を送っていた。
物質的な進歩は、幸福度に影響を及ぼさない。
これは、「イースターリンのパラドックス」として、
経済学では国民満足度を表す指標として引き合いに出されることの多い研究です。
戦争直後の時代は、「ないこと」ではなく、「あること」に人々はフォーカスし、幸せ感度が高かった。
「ないこと」ばかりにフォーカスしてしまいがちな現代の私たちを
今回のコロナ禍は、「あること」にフォーカスする力を蘇らせてくれました。
これからの私たちが向かう未来は、お金を手に入れることが目的ではなく、必要なものだけを手に入れていく時代に。
そのためには、自分ができることを真心をもって提供していく。
そのことが
感謝を生み
信頼をたて、
信用を築き、
幸せの循環を創造していく。
その光景を、遠くからお金さんが眺めている。
お金さんが本当に望んでいる時代が、グッと速度を速めて、私たちの目の前にやってきたと感じています。
そのために、これからの私たちが、何を手にして、何を手放していくのか。
その答えは、すでに私たちの中に存在していることでしょう。