職業柄、

「お金が好き」というお話よりも、

「お金が苦手」というお話ばかりをお伺いします

その度に、

私たち大人はいったいいつから

お金に苦手意識を持つようになったのだろうかと

わたしの研究心が動きます。

 

お金にたくさん来てほしいのに、

なぜ

「お金が苦手」と発言してしまうのか。

 

今日はそんなお話を

一緒に思考して参りましょう。

必要、のお金

「○○さんにとって、なぜお金は必要なのですか?」

 

弊所では

お金心理のご相談をお受けしております。

そこではお金の4つの力のお話を中心に

ご相談者のライフステージの流れにそって

マネースタイルのご提案を

させていただくのですが

 

その時に私が最初に必ずお聞きするのが、

「なぜ、お金が必要なのか」ということ。

 

その方のお金を必要とする目的を

「なぜ」の質問を繰り返し

何度も聞き出していきます。

 

短期的には

お金が必要な理由を答えられた方も

ライフステージ全体でお話を

お伺いしていくと

ほとんどの方が、

お金を必要とする目的が

とても漠然としている。

 

例えば、

子供が成人するまでは

「教育資金用のお金が必要」と

答えていた方も、

お子さんが成人した後のお金の

ことはとてもぼんやりしている。

 

「老後の安心のために」

と仰る方に、さらに

「老後の安心のためになぜお金が必要なのですか」

とお伺いすると

「お金があれば孫にお小遣いをあげたり

旅行に行ったり、自由にできるし、

何より自分や家族になにかあった時に

路頭に迷わなくてすむから」

と。

 

ここからは

「なぜお孫さんにお小遣いをあげたいのでしょう」

「旅行に自由に行きたいのはなぜでしょう」

「なぜ、

 自分や家族になにかあったら路頭に迷うのでしょう」

といった質問に派生していきます。

あなたとお金の本当の関係

質問を続けることで

その方の人生の目標が

お金を手に入れることではないことが

ご自身の意識にものぼってくる。

大切なのはお金が手元にあることではなく、

手元にあるお金をツールとして

生きる価値観を達成すること。

 

ご本人がそのことに

きちんと意識を向けて初めて

マネープランニングが

現実のものとして活きてくること。

 

「なぜお金が大切なのか」

を考える作業は

生きる目的を問うことにほかならないこと。

 

弊所のお金心理コンサルでは

まずはこの気付きを促すことから

進めていきます。

お金の役割と人生の価値観と

お金のことを考える際には必ず

「人生の価値観」と「お金の役割」が

どう関係しているのか、にフォーカスすること。

 

例えば、A子さんがお金を大切に思う理由が

お金がもたらしてくれる安心感だとしましょう。

 

ところがA子さんの家計は火の車。

だとしたら、どこかがおかしなことになっている。

人生の価値観と、お金の使い方が

ちぐはぐになっている証拠です。

 

同様に

B子さんがお金を大切にしたい理由が

「ゆとり」を得たいからだとします。

 

にもかかわらず、実際は背伸びして買った家の

住宅ローンに追われて残業ばかり、働きづめ。

本当はゆったりと家族旅行をしたいのに。

この場合も、お金を大切に思う

「価値観」と「暮らしぶり」が

かみ合っていないといえるでしょう。

一致の法則

お金はそれ自体が目的ではありません。

目的を達成するためのツールにすぎません。

 

お金とあなたの距離感が、

人生の価値観に反しているようでは

いくら素晴らしい人生のマネープランを

たてたところで

満足のいく人生を進んでいくことは難しい。

 

「人生の価値観」と「お金の役割」を

一致させることは最初はちょっとした

エネルギーが必要です。

 

ですが、これがわかればしめたもの。

今後、お金はいくら必要で

それをどう確保するのか

そのお金で何を実現していくのか

というお金の役割が

簡単に決まってくるのですから

「お金の大切」10分マッピング

お金の役割と人生の目標をつなげるために。

「なぜお金が大切なのか」

という質問を10分間

あなた自身に問いかけてみましょう。

 

出てきた答えに対して、

「なぜ」の質問を繰り返してみましょう。

 

ここで大切なのが、

でてきた答えを紙に書き出すこと。

時間は10分間。

10分経ったらペンを置いて、

書き出した紙をじっと眺めてみてください。

 

これがあなたの人生のお金の価値観。

 

あなたにとってのお金は

なにを実現するための役割を担っているのか。

 

そこを足掛かりに

あなたの人生のマネープランニングを

ゆったりとたてていきましょう。

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お金さんと呼ぼうポリシー

私は普段からお金を

「お金さん」と呼んでいます。

こう呼びかけることで、

まるで友達のように親近感を感じる。

「大事にしよう」という気持ちになる。

自分のもとに来てくれたお金さん。

そして自分の元から

旅立っていったお金さん。

不思議と、

どちらも大切な友達の行動として

「見守りたい」という感情が生まれる。

あなたも

「お金さん」と呼ぶ習慣

身につけてみませんか?